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ミュージカル刀剣乱舞〜坂龍飛騰〜

年が明けて早一ヶ月が過ぎてしまいました。

あっという間ですね…

今回は、先日ミュージカル刀剣乱舞〜坂龍飛騰〜 のDVD・Blu-rayが発売されたということで、公演を振り返り、感想を綴っていきたいと思います。

私は大阪の現地で観劇させていただいたのですが、今か今かとDVDが届くのを楽しみにしておりました!

オタクの独り言で長くなってしまいましたが、ご容赦ください。

また、キャラクターの呼称等普段自分が呼んでいるように書いてしまっております、キャラクターや内容に関する解釈も、個人的なものですのでご容赦くださいませ🙏

それでは…

冒頭から龍馬さんの暗殺シーン

むっちゃんの目に光がない…

むっちゃんがこれまで何回も何十回も龍馬さんに関係する出陣を経験し、どれだけ龍馬さんの最後に立ち会ってきたのかがわかる始まりでした。

1つ、2つ、、数えていたけど、苦しかったのかな。苦しくて数えるのやめたのかな。田村心くん、殺陣がめちゃめちゃ速くてびっくりしました。

ミュージカル本丸のむっちゃんは、むすはじの時から感じていましたが

自分の抱えているものを本当に、全く、微塵も表に出さない掴みどころのない雰囲気と得体の知れなさを感じる個体だなと思っていたけど、今回の坂龍飛騰でもそんな雰囲気を纏っていて、そこも魅力的ですよね。

肥前くんとごっちんの手合わせ

とてもナチュラルにごっちんが肥前くんを口説いていてニヤニヤしてしまいました。人斬り刀だと自分を蔑むきらいのある肥前くんを「綺麗な刀だ」って称賛するなんてさすが愛の戦士。肥前くんもそうやって色んな刀剣男士と関わっていくことで、斬ること以外にも自分の存在意義を見つけていけたらいいな。

私もごっちんの愛のセラピー受けたい、って思うくらいごっちんの愛が深くて優しくて、包容力の塊でした。

今回のオープニングが重厚感のあるアレンジでとてもカッコよかったです。琴の音か、和を感じる音が印象的で素敵だった。

冒頭の殺陣めちゃめちゃカッコよくて。

笹貫はダンス同様殺陣もキレキレで、速すぎる。意外と肉弾戦多めで、いかにも薩摩の薬丸自巌流を感じる攻撃一辺倒な殺陣が最高ですね。

ごっちんはダイナミックで一撃の重たさを感じる殺陣。こんなに気のいいお兄さんって感じなのに、容赦ないのがギャップですね。

そして龍馬さんが殺される展開へ

時間遡行軍も公演を経るごとに色んな方法で歴史を変えようとしていて、知性を感じましたね。毒殺を考えるなんてこれまでにないパターンで、そんなことされたらもう防ぎようがない…どうしたってそこからどうやって正史を取り繕っていくか、っていうことにフォーカスして任務遂行していくしかなくなりますよね。

龍馬さんが毒殺されるシーン、肥前くんが必死で蘇生してたのが印象的でした。対照的にむっちゃんの方が怖いくらい冷静で、全てを見透かしているようで淡々としていました。

物部の登場

龍馬さんに瓜二つの物部くん

かつて家族を殺され、自分も死にそうになっていたところを三日月さんに助けられて生き延びたと。

また裏で一人で動いている三日月さん。

この物部くんが坂本龍馬を演じていくことに。

むっちゃんはこれまでの出陣でも物部くんの存在には気づいていて、物部くんが龍馬を演じるパターンも、物部くんには声をかけずむっちゃんが龍馬を演じるパターンもあったのかもしれないなと思いました。

〈坂本龍馬と久坂玄瑞〉

物部くんの龍馬としての初仕事

長州の久坂玄瑞に会う

史実でも、この時の久坂との出会いは龍馬さんに大きな影響を与えているから、大事な場面ですね。

久坂さんの「草奔崛起論」(志を持った志士達が立ち上がれば、国を動かすことができる)の考え方に影響を受け、龍馬さんは土佐藩を脱藩したとか…

薩長同盟は龍馬さんの功績という印象が強いけれど、もしかしたら龍馬さんより先に、久坂さんも藩に囚われないという考えを持っていたのかもしれない。今回の久坂さん、とてもアグレッシブで熱くて面白い人でした。

〈坂本龍馬と武市半平太〉

さて、久坂さんから預かった手紙を土佐に戻って武市さんに渡します。

初対面の久坂さんは問題なかったけれど、昔からの馴染みである武市さんに龍馬でないことをバレずに誤魔化し通せるか?

結果大丈夫でしたね。

この時の龍馬と武市さんのやり取り、とても印象的でした。

土佐勤王党を作り、吉田東洋を排除しようと考える武市さんに対して「小さい小さい!」と龍馬さんは笑い飛ばす。

私はこの時の武市さんにすごく感情移入してしまったのですが、

今目の前に土佐の激しい身分差という大きな問題があって、自分もそれに苦しめらているのだとしたら、いくら「日本ではどうじゃ、今世界ではどうじゃ。」という話をされても、そんなところにまで現実的にどうしようと考えられる余裕なんてないよな、と思った。

龍馬さんの視野が広すぎて、先を見すぎていて、そこが龍馬さんの魅力の一つなんだけども、多くの人に愛されたと同時に恨みも買っていたのかもしれないということをリアルに感じたシーンでした。

もちろん武市さんも世界の情勢に無関心な訳では決してないと思うけど。これからの日本のために、仲間のために、土佐を一つにしようとしていたんですよね、きっと。

さて、龍馬さんはお兄さんから坂本家の家宝である肥前忠弘を受け取って、脱藩しました。

その後すぐ以蔵さんの手に。

武市さんがどれだけ龍馬のこと思ってて、土佐の仲間のこと思っているのかが、以蔵さんの言葉から伝わってくるのがつらい。

江水散花の時の肥前くんの曲のアンサーソング、南海先生が歌ってくれるのも粋な演出〜

江水で以蔵さんの死を経て、その上で「これが俺だ」と自分の核を再認識した肥前くんの「俺は俺、ただの人斬り」という言葉、重みがありました。

南海先生の顔に傘の影がかかる演出、考えた人天才か。

〈勝麟太郎との出会い〉

チャキチャキ江戸っ子な勝先生

軍艦奉行の勝先生に、軍艦に興味ない自分に興味を持たせてみやがれと啖呵を切る龍馬さん、無鉄砲で向こう水で「世界を掴むどころか握り潰しちまいそうな」物部くんの龍馬さんでした。

この龍馬さんに、勝先生は魅力を感じてたのがわかる。

勝先生は、刀には神様が宿ると信じている。日本男児たるもの、神様と生き、神様と死ぬ。

大慶くんとのやり取りの中で、「俺はこいつを抜かねぇ。心の戦い。それが俺の戦い方だ。」っていうのは、江戸城の無血開城にもつながっていそうで熱くなりました。

薩摩へ行く物部くんへ、これからのことを喋っちゃう南海先生

逃げようとして時間遡行軍に襲われたところを肥前くんに助けられるけど、肥前くんは終始物部くんを龍馬ではなく、物部くん一個人として見てくれてるんだよなぁと感じました。

むっちゃんは恐ろしいくらい冷静だけど、本物の龍馬がどんな男だったか思い出せないと吐露します。

これまで私は、むっちゃんがかつての主のこと聞かれてはぐらかすのは、亡くなった時のことを思い出して悲しくて、恋しくなってしまうからかと思っていたけど、本当に自分の中の龍馬像が朧げになっていたとは。むっちゃんも一度焼けているから、それも関係しているのかな。

ごっちんは物部くんに皆等しく石ころだと説きます。

その上で、一つとして同じ形の石はない、傷だって誇らしいでしょうと。

「この口を得たのは祝いか、呪いか。」

今回の好きなセリフの一つです。

自分たち刀もただの石ころだった、だけど言葉や感情を得たのは祝いでもあり、呪いでもあるのか。

物部くんが薩摩に行くと言ってくれた時、物部くんの心配ではなく「仲間に無用な殺しをさせないで済む」と言っていたのが、人ではない感じが増しててゾクッとしました。ごっちんこんなに話を聞いてくれて包み込んでくれて、柔らかい空気を纏っているのに、要所要所ですごく冷たい目をするのが、人じゃないんだって再認識させられますね。

個人的には、今回ごっちんが一番神様感感じたかも。

〈薩摩へ〉

スーパー笹貫タイム!

やっぱり笹貫が踊ってると見ちゃいますね。キレと、動きのメリハリが常人の動きじゃない。こんなに踊りながら歌ってるのに、歌声も全然ブレないのもすごいです。

西郷さんとの交渉へ、「世界を掴むどころか握り潰しそうな」龍馬さんが板についてきてます。大事なお守りを落としたのにも気付かないくらい…

三日月さんとむっちゃんの回想

月は日に照らされて光る、むっちゃんはこの本丸の太陽なんだな…

むすはじで、長曽根さんが「陸奥守は、豪放磊落それでいて細やかな気遣いの出来る男だ。」って言っていたけど、こういうところだったんだな、と思いました。

むっちゃんの「優しさ」に押されて武市さんの最期に立ち会う南海先生。歌声が少し震えていたような…

武市さん、三段切腹の時前屈みになりすぎて介錯が首を落とせなくて、それでもまだ息があったから、心臓をついて絶命させたって話もあり、今回はそれに近い演出だなと感じました。

〈むっちゃんが龍馬さんの元へ〉

西郷さんが吉行を届けにきた時、時間遡行軍から受け取った手紙を渡すのだけど、それには龍馬の最期が書かれていて。

波は、鳥が起こす風と、月の引力によって起こる。

鶴丸国永・陸奥守吉行・三日月宗近

この3振りを、とても雅に現していてさすが刀ミュです。

むっちゃんと大慶くんとごっちんの会話

心はいっときも同じ形で留まってくれない。

むっちゃんは一体どれだけ自分のドロドロした感情に飲み込まれそうになってきたんだろう、きっとその度に一振りでもがいて葛藤して苦しんできたんだろうと、思わずにはいられません。

泥中の蓮、濁った泥水の中でこそ美しい花を咲かせる

心は泥水か、、、

確かに濁ってドロドロで、怒りとか憎しみとか妬み・嫉妬、いろんなものが渦巻いてる。全然一つじゃないですよね、感情って。

時間遡行軍に自分が死ぬことを知らされる物部くん。物部くんの故郷が会津戦争で大きな被害を受ける平泉なのは、しんど過ぎます。

どうにかして戊辰戦争を止めようと、西郷さんに斬りかかる物部くん、それがきっかけで検非違使が登場。

確実にむっちゃんが検非違使の練度上げてると思いますが…

笹貫の殺陣、ほんと好きでした〜薩摩の薬丸自巌流、めちゃめちゃ攻撃特化の流派で…猿叫と呼ばれる掛け声が特徴的なんですよね、笹貫の猿叫も最高でした。

あの涼しげな風貌で、中身が熱い薩摩隼人っていうのが最高です。笹貫の口からわいどんって聞けるとは思わなかった。自分が謝って楽になるなと言ってくれる笹貫

覚悟をもって始めた戦であれば、どんな犠牲を生むとしても最後まで戦えと、苦しみながら戦い続けろと、それが戰をするということだと教えてくれたような、重たい言葉でした。

関ヶ原で家臣たちの大きな犠牲を出しながらやっとの思いで逃げて、逃げて、生き延びた島津義弘公

それも義弘公さえ生きていれば、薩摩は返り咲くことができるっていう家臣たちの思いがあったから。その思いを受けて、必死に国を守ろうとしたんだろうな。敗軍となってもどうにか生き延びる術を手繰り寄せて、幕末まで薩摩藩を守った。笹貫の薩摩隼人魂に泣きました。

三日月さんはいろんな人に寄り添いすぎて、心配になってしまいます。

色んな人の傷に寄り添ったら、自分も傷だらけになってしまうよ…月は自分では輝けない、光を反射する。人の痛みも苦しみも、反射してしまうんですね。

そして、自分が何をしても歴史は変わらないことに絶望して、物部くんは逃げてしまいます。

そこからむっちゃんが龍馬を演じることに。

義理と人情がむっちゃんの顕現傾向か…

何も言わずに、物部くんのそばにいてくれる肥前くん

物部くんの過去を聞いて、お前はお前だと言ってくれる肥前くん

今回、むっちゃんが怖いくらい冷静なのに対して、肥前くんの方が「英雄の佩刀としての陸奥守吉行」を汚されたくないと思っていそうなことろが、むっちゃんの代わりに怒って、感情をぶつけてくれるのが、本当に良いコンビだなと思いました。

勝先生から、前のお前の方が好きだったと言われた時のむっちゃん

すごく嬉しそうで、、物部くんが戻ってきて、嬉しかったんだろうな。

もしかしたらこれまでの出陣では、途中でそのまま逃げちゃったり、むっちゃんが最後まで演じたりして、物部くんが戻ってきたのは今回の出陣が初めてだったのかも。

行き着く先が死っていうのが、しんどすぎますが…

今回は、一人ぼっちで生きていく未来よりも、龍馬としての役割を全うする道を選んでくれたのかなと、物部くんの決断に涙が止まりませんでした。

そして更に、個人的な今回の一番の涙腺崩壊ポイント、むっちゃんと肥前くんが龍馬さんについて回顧するシーンです。

徐々にむっちゃんが自分の中の龍馬像を取り戻していく演技が、見れば見るほど泣いてしまう。

陸奥守吉行を握ることが、坂本龍馬になるということなんですね。

そして慶応3年11月15日

震えていたのは、冷やかっただけじゃない…物部くん、最後医者を呼ぼうと少し抗っていたけど、むっちゃんの顔を見て龍馬として死ぬことを改めて覚悟したんだと感じました。

むっちゃんが物部くんの龍馬の死に際を見て、自分の中の龍馬像を取り戻して、ちゃんと涙を流せた。物部くんは確かに一振りの刀の、一人の刀剣男士の心を救った。

腐った花なんかじゃない、立派な花でした。

会津戦争で甚大な被害を受けた東北地方。文字通り根絶やしにされる、人の命も、城や建物も、そこに咲く花たちも。会津では、女子供も皆殺しにされていたくらい悲惨な戦で、復興にも長い時間がかかったといいます。

それでも、次に繋ぐ種はある。物部くんの種は、きっと故郷で美しい花を咲かせる。

「帰ろうか」

このフレーズは、花咲き誇る故郷へ帰ろう

そして坂本龍馬ではない、平泉で生まれ育った一人の少年へ還ろう

そんな意味もあるのかなと感じました。

見れば見るほど、色んな感情渦巻く、素晴らしい舞台でした。DVDで繰り返し見たいと思います。

長くなってしまいましたが、目を通していただきありがとうございます🙏

本当に個人的な感想をつらつらと綴ってしまいました、乱文失礼致しました。

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名古屋旅レポ

今年もあとわずかとなりました。皆さん今年はどんな一年でしたでしょうか。

2026年になる前に今年の旅を振り返りたいと思い、1泊2日で名古屋を訪れた際のことを綴っていきたいと思います。

1日目はジブリパークへ、2日目は徳川美術館へ行って参りました。

ジブリパークは今後行かれる方の参考になれば嬉しいです。徳川美術館で開催されていた展覧会は終わってしまったので、振り返りとして見ていただければと思います。

さて、名古屋にはお昼前に着き、ホテルに荷物を預けてからジブリパークへ向かいました。

20年前の名古屋万博、愛・地球博の跡地がジブリパークになっていて、色んなところにモリゾーとキッコロがいました。

まずは中央にあるジブリの大倉庫へ。

この中では、ジブリ作品の色々な名場面を再現して、キャラクターになりきって写真を撮れるスポットがたくさんありました。千と千尋・紅の豚・平成狸合戦ぽんぽこ・ラピュタ・もののけ姫・ゲド戦記などなど…人気なところは結構並んでましたね。

その後は制作の裏側や、原画を展示してあるエリアもあり、ジブリの歴史を感じられました。

私が特にお気に入りだったのが、アリエッティの世界観を再現してあるエリアです。アリエッティの部屋もあって、周りの全てのものが大きくて、自分も小人になった気分を味わえます。ピンの中に入って写真を撮ってきました。生えている花や植物も大きくて世界観に入り込めます。

その他にも、猫バスに乗れたり、レトロな駄菓子屋さんでレモネードを飲んだり、大倉庫の中だけで1日いられるくらい広かった!

いや、もうパークが広すぎてとても回りきれません。

大倉庫内で気付いたら15:30、閉園まであと1時間半しかないじゃありませんか!

ハウルの城と、もののけの里には行きたかったので、急いでハウルの城がある「魔女の谷」エリアへ🧹

このエリアは、ハウルの動く城や魔女の宅急便など、魔女が出てくる作品をモチーフにしたエリアになります。

魔女宅のパン屋さん、もうほとんど売り切れでした…残念。キキの部屋も再現してあって、建物も街の雰囲気もとても可愛かったです。

ハウルの城も、中に入るには別途有料のチケットが必要だったので今回は断念しましたが、またリベンジしたい!外から見るだけでも、すごく迫力がありました。

さらに奥に進むと、もののけの里があります🦌

祟り神と、おっことぬし様がタイルアート?でしょうか、現代アート風になっていて、一緒に写真を撮ってきました。体験施設の「タタラ場」では、きな粉作り・石臼挽き体験ができました。時間もなく今回は断念…

本当にパークが広くて、さつきとメイの家があり、トトロの世界観を楽しめる「どんどこ村」はまたさらに山を進んで行った先にあり、耳をすませばの地球屋も今回は行きそびれてしまいました。

1日じゃ足りなかったので、またリベンジに来たい!と思うくらい大ボリュームでした。

パーク内を猫バスが走っていて、それにも乗りたかったなぁ広さを考えると、バス等がないと移動も大変だと思いました。かなり歩くことになるので、行かれる際はぜひスニーカーで、歩きやすい格好で行くことをお勧めします。

そして、2日目はメインイベント!

徳川美術館へ!

特別展「時をかける名刀」今年6月14日〜9月7日で開催されていた展覧会です。

徳川美術館所蔵の国宝・重要文化財に指定されている名刀や、名だたる武将ゆかりの刀等、これまで大切に継承されてきた刀が見られる貴重な機会。

そして、刀剣乱舞onlineとのコラボレーション企画ということで、刀剣乱舞に登場する刀も数多く見ることができました!

本当に行けてよかった☺️

移動手段は、名古屋の観光ルートバス「メーグル」で「徳川園・徳川美術館・蓬左文庫」下車。

ちなみに、名古屋城へ行く際も、この「メーグル」で行くことができます。バスの中で、名古屋おもてなし武将隊の家康公が車内アナウンスで喋ってくれていました。

到着すると、立派な建物が迎えてくれます。大きな美術館でワクワク。

気が早ってしまい、入ってすぐショップで図録を購入してしまいました。幸せな重さと共に、展示を見ることに笑

刀剣乱舞で、鯰尾藤四郎役の佐藤拓也さんの音声ガイドも購入し、ヘッドホン装着🎧

準備万端で、いざ出陣です。

以下は、個人的に印象的だった展示を公式の目録や図録の情報を参考にさせていただきながら、紹介していきます。

【第一部 刀装】

第一部は、刀の拵や小柄・鍔などの展示です。刀身を彩る、時には主役にもなり得る、職人の技の結晶を存分に味わうことができました。

〈第一章 武家と刀装〉

徳川美術館、尾張徳川家ゆかりの史料を多く持たれているようで、ここでも尾張徳川家初代義直公が所持した「小太刀 銘吉用」に付属する太刀拵が展示されていました。

鞘は金色、柄は白色。鞘は梨地に蒔絵で唐草が表されていて、葵紋を並べています。

とても目を引く拵でした。

義直公の婚約の際、贈られたものだそうで、名家同士の結婚を祝福する思いが込められていたのでしょう。

刀剣乱舞関連だと、「脇差 無銘 貞宗 名物物吉貞宗」

大切に厳重に保管されていたことが伺えます。

桐箱・黒漆塗葵紋付刀箱・蠟色塗合口拵・白鞘・刀袋が展示されていました。

白鞘は、お刀の部屋着みたいな感じでしょうか。どれも綺麗な状態で残っていて、とても大切にされていたんですね。本当に、徳川家の繁栄の象徴だと感じさせてくれる史料でした。

〈第二章 武家の格式と金工〉

金工は、刀装には欠かせない技術ですよね。

室町時代から、金工師として足利将軍家に仕えた後藤家の金工をたくさんみることができました。

また、三所物の展示もたくさんありました。

目貫・笄(こうがい)・小柄の3点を合わせて、三所物(みところもの)と呼びます。

後藤家の作ではなかったですが、印象的だったのが「蛸蛙角力図小柄」

中上元廣という人の作で、蛸と蛙が相撲を取り、海老が行司を務める、そんな場面を小塚に彫り表した作品です。昔の擬人化って面白いですよね。

筆者、鳥獣戯画とか大好きなのでこれは刺さりまくりました。

【第二部 刀剣】

ついにメインどころ、刀身の展示です。ここは展示室に入るのに、40分ほど並びました。

〈第一章 武家と名刀〉

刀 無銘 一文字 名物 南泉一文字

備前国一文字派のによる刀で、秀吉・秀頼・家康と天下人の手を渡り、「駿府御分物」として家康の子の尾張家初代義直の元へ譲られました。

2代将軍秀忠へ献上、再び下賜されてからは、尾張家当主が受け継いでいます。

ふわりとした重花丁子の乱れた刃文が、とても華やかで目を惹きます。地鉄も、板目肌がよく分かりこちらも華やかな印象でした。

皆さん熱心に見られていて、刀剣乱舞の南泉一文字は、猫の呪いだと言っているけど、そんな物語を纏った姿はこんなに多くの人を惹きつけているよ!という気持ちに。

〈第二章 戰と刀剣〉

ここでのメインはやはり、本歌 山姥切長義とその写し 山姥切国広ではないでしょうか。

この二振りが並んで展示されるなんて、次はいつ見れることやら。

刀 銘 本作長義 天正十八年庚 五月三日九州日向住国広銘打長尾新五郎平朝臣顕長所持天正十四年七月廿一日小田原参府之時従 屋形様被下置也

銘が長すぎる

本当によくこれだけ茎に刻んだな…

初めて拝見した最初の印象は「迫力すご!」でした笑

想像より身幅もあって、大きかったです。

大きな互の目の刃文も、大鋒も、堂々としていて「俺が本歌だぞ。」と言わんばかりのお姿でした。

360度見られるケースだったので、裏からも見ることができたのですが、表と裏でも印象が違って面白かったです。

表の方が乱れ込んでいて、少しツンとした近寄りがたさみたいなものを感じました。裏から見ると、乱れてはいるけれどのたれ調の部分もあり、穏やかさもあるような。

音声ガイドでも、表と裏の印象の違いを解説してくれていて、より意識して鑑賞することができました。

そして、

刀 銘 九州日向住国広作 天正十八年庚 貳月吉日平顕長 (号 山姥切国広)

こちらも姿は堂々としていて身幅が広いですが、刃文が全く違っていて面白かったです。

山姥切国広は刃文が湾調で、国広の個性が出ているのを感じられました。

〈第三章 贈答品としての刀剣〉

戦が終わると、刀剣は実際に武器として使われることはなくなりますが、贈答品として依然、活躍します。

優れた刀剣を送るということは、家の格式を示すことや、相手との関係性を可視化することに大きな意味を持っていたと思います。

刀 無銘 郷義弘 名物 五月雨郷

五月雨郷、直刃調の湾がとてもスマートな印象でした。

徳川綱吉に献上され、本阿弥公室によって義弘の作と極められたそう。天下三作と称された郷義弘の刀、徳川家によってとても大切に守られてきたんだなと感じました。

他にも素晴らしい展示がたくさんあり、見どころ満載の展覧会でした。

展覧会の一つのテーマとして、「由緒」というワードを挙げられていました。

このワードについて、私が個人的に感じたことを最後に語らせてください。

「ゆかりや逸話を持つ」ということは、そのゆかりや逸話を必要としていた人がいたということ。

刀につけられた嘘か誠か判然としないような逸話も、それを付け加えたかった人がいたから、その刀を纏う逸話となり物語となる。なんだか刀ステでもそんな話がありましたね。

祈りのような、希望のような人々の想いが、刀に込められていることを感じました。

徳川家の威厳のため、それを周りに誇示するための逸話や他にも多くの逸話が刀につけられたということは、それだけ刀が重要なものだったということに他ならないですね。

武器という役割だけでなく、贈答品としての刀、奉納品としての刀、美術品としての刀。

人間同士の関係構築の上でも、上司から部下への労いの意味が込められた刀、部下から上司への忠誠の意味が込められた刀、家同士の良好な関係を願って贈られた刀…色んな思いが込められて巡っていく刀たち。

本当に刀には色んな役割があって、色んな側面があって、日本の歴史を体現し今に伝えてくれる貴重な存在です。

そんな刀の魅力を再確認した展示でした。

そしてこれからも色々な所で展示され、多くの人に見られることで「ゆかり」が増えていく…そう思うとワクワクします。

展覧会は終わってしまいましたが、今回出会えた名刀たち、ぜひまた会える機会がありますように🙏

振り返り、お付き合いいただきありがとうございました!

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岡山での雲の旅 終幕!紹介と感想

最初の記事は、私の地元岡山でこんなイベントをやっていました!という紹介をさせていただきたいと思います。

歴史好きの取り留めのない感想を綴っておりますので、ゆるっと見ていただけますと幸いです。

岡山カルチャーゾーン40周年記念 3館連携展示

雲の旅〜備前の名刀を追って〜

岡山城・林原美術館・岡山県立博物館で開催されていた記念の展覧会が、11月30日をもって終了いたしました👏

鵜飼派と呼ばれる刀工集団の刀剣を中心に、作風が似ているといわれる青江派や来派と比較しながら見ることができる展覧会でした。鵜飼派を取り上げた展覧会はこれまであまり無かったので、とても貴重な機会だったと思います。

地元岡山での大きな刀の展覧会、しかも刀剣乱舞onlineとのコラボレーション企画ということで、何度か足を運ばさせていただきました。

刀剣乱舞は大好きなコンテンツで、様々な刀剣をキャラクターと結びつけながら知ることができるので、プレイしたことのない方はぜひ遊んでみて欲しいです。キャラクターも多いので、推しが見つかるのではないでしょうか。

元々日本の歴史や文化財が好きで学芸員の資格を取りましたが、刀剣乱舞に出会いより日本刀の世界に深く潜り込めた気がします。とは言っても、全然まだまだ勉強中なので、もっと色んな刀を見て学んでいきたい所存です。

そんな刀剣乱舞と地元岡山でのコラボ!

やっぱり岡山の歴史って面白い!たくさんの人に知ってもらいたい!と思い、何振りか印象に残った刀剣を、個人的な感想を交えながら紹介したいと思います。

最初に、鵜飼派の簡単な紹介から。

鵜飼派は鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した、備前国の刀工集団です。宇甘郷(うかいのごう)を拠点にしたことから、鵜飼派と呼ばれています。また、「雲生」「雲次」「雲重」など、刀工の名前に「雲」の字がつくことから、雲類とも呼ばれます。オシャレですよね☁️

岡山城での展示は、まず雲生と雲次が並んで迎えてくれたのが印象的でした。岡山城が所蔵されている雲生と広島城が所蔵されている雲次。

雲生は、スマートで上品な印象でした。小板目肌の地鉄に、乱れ映りが見どころです。

雲次の方が少し身幅が広く、磨上げられているのがよく分かります。「磨上げ」とは、所有者や外装に合わせて、持ち手の部分である茎(なかご)の先から切り詰めること。

もう1つ、雲生と雲次を見る上でキーワードになってくるのが、「逆足」です。刃文の中に、刃先に向かって白っぽくでこぼこと伸びている鉄の粒の集合を「足」と呼びますが、これが刃先に向かって斜めに伸びています。これが「逆足」。今回展示されていた雲生・雲次にも確認できました。

岡山城では、雲類と来派の刀を見比べることができて、地鉄の板目肌の雰囲気が似ているなと感じました。同じスペースで見比べられるのって楽しいですね。行ったり来たりしてしまいました。

2箇所目、岡山県立博物館では、朱銘 雲次を見ることができました。

明治の研師・鑑定家の本阿弥光遜によって雲次の作と極められ、朱漆で銘が記された一口。本阿弥家の方々によって「この刀工が打った刀だ」と鑑定され、金象嵌を施された刀は見たことがありますが、朱色はあまり見たことがなかったので面白かったです。

3箇所目の林原美術館では、雲重の刀が記憶に残っています。

雲生・雲次と比べて、とても厚みがあり互の目の刃文が華やかな印象。より「斬る」ことを意識しているように感じました。南北朝の戦の時代だからでしょうか。

林原美術館では、後半に青江派の展示があり、こちらも見比べられる構成でした。鵜飼派と青江派は作刀地が近かったんですよね。青江派も「逆足」を見ることができました。違いで言うと、青江派の方が匂(刃文と地鉄の境目にある粒子が細かく見える部分)が明るく見えるところでしょうか。

さて、個人的に印象に残っていることを紹介させていただきました。

岡山、本当に刀剣の国なんです。備前刀は現存している日本刀の大部分を占めていて、今回取り上げられた鵜飼派や青江派、有名どころだと長船派、一文字派などなどたくさんの刀工が作刀をしていた場所です。

岡山カルチャーゾーンでもそれを感じることができますし、少し足を伸ばした長船刀剣博物館では、実際に現在の刀工の方が作刀されている鍛刀場も見ることができます。刀剣好きで、まだ行かれたことのない方はぜひ!長船派や一文字派を中心に、その時期の企画展に沿って様々な名刀を見ることができます。

今回、自分の生活圏である岡山カルチャーゾーンで、大規模な刀剣の展覧会が開催されて、とても嬉しかったです😆また、このような機会があれば通いたい、、、

今後も面白かった展覧会や史跡について、綴っていきたいと思っています。

お読みいただき、ありがとうございました!